出会い系読書会へようこそ
- こもれびスタッフ
- 2019年9月24日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年9月26日
こんにちは。秋本です。語学塾こもれびでフランス語を習いながら、その場をお借りして「こもレクチュール」という読書会を主催している者です。
この「こもレクチュール」、7月から始めて今のところ毎月続いておりまして、先日には早くも第3回を終えたところです。ご案内には、以下のように書いています。
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「読書会」というと、何か事前に課題本を読み込んで、当日は皆の前で私見を発表しなくてはならないイメージがありますが、今回の「こもレクチュール」は違う形の読書会です。
それぞれが自分の好きな本を数冊持ち寄り、それを互いに交換しあってただ楽しく読む、というのが会の趣旨。黙々と読むも良し、おしゃべりしながら読むも良し、とにかく「楽しむ」のが目的です。課題本もなければ、発表もありません。もちろん、レジュメなども不要です。
「好きな本」と書きましたが、これは別に読み終わっていなくても良いと思っています。「装幀が好き」とか「タイトルが好き」とか、「好き」のポイントは必ずしも内容だけではないと思うからです。また、ここは「ことばの本屋」ですが、お持ちいただく本は「ことばの本」でなくても大丈夫です。
願わくば、ご自身の持ってきた本のどこが「好き」なのか、1人ずつPRしていただいてから本を交換したいと考えています(もちろん、会の終了後にはそれぞれの持ち主のもとに本をお返ししてからお帰りいただきます)。
誰かの好きな本が集まっている風景はそれだけで素敵ですし、普段自分では選ばないような本に巡り会えるのも楽しいことです。
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何を隠そう私自身が、どうにも人前での発表などを不得手とする人間でして(「発表」ではなく「感想」ならいくらでも出てくるのですが)、気軽に参加できる形式の読書会があってもいいんじゃないか、と思ったことが会を始めたきっかけでした。ちなみにこの形式は自分で考えついたわけではなく、他のところで参加した会の在り方を拝借したものです。
3回目を終えたわけですが、これが予想以上に楽しいのです。
まず、「自分が知らなかった、そして自分だけでは知り得なかった本に出会える」こと。参加者の方々それぞれが「好き」な本を持ち寄るわけですから、まさに十人十色。様々な本が並ぶ様子は圧巻です。
このことは会を開催する前から想定していたことだったのですが、実際に開催してみると意外な発見がありました。
会の初めには自己紹介がてら、持ってきていただいた本の「好き」なところを簡単にお話ししていただくのですが、これがまた素敵。人によっては熱量たっぷりに、そしてまた人によっては淡々と。いずれも、「好き」について語るその様子は、どんな自己紹介の言葉よりもその人をよく表していて、良いなぁと思うのです。
また、実のところ一番大きいのは「人との出会い」です。「こんな読書会をやりますよ~」という私のか細い呼びかけに応じて足を運んでくださる皆さまは、それぞれに魅力的です。中には遠方から国分寺まで足を運んでくださる方もいらっしゃり、本当にありがたい限りです。
さらに、来てくださった方同士で会話が弾んでいるのを目にしたときには天にも昇る心地。「本」というものだけをきっかけに一つの場に集った人たちが、何かを感じて心を通わせる…。主催者冥利に尽きる瞬間です。
結局のところ、私が「本」そして「本屋」を愛してやまないのは、それを媒介として人に出会えるからなのでした。読書会を通じてそのことに気づきました。
そんなわけで、表立っては謳いませんが読書会「こもレクチュール」は、「出会い系読書会」なのかもしれません。この会で、本であったり人であったり、はたまた私のように「自分自身の本性」であったりに出会っていただけたら、と思う次第です。
第4回、10月の開催は10月19日(土)の16時~18時。同日の14時~15時には語学塾こもれびの英仏カフェも開催されます。翌週の26日(土)の14時~16時はこもれびよりVol.9「ことばの源へ~今に生きるラテン語」で、イベント続きです。もしどれかのタイミングでご都合がつきましたら、お運びいただけますと幸いです。
【ご案内】
・読書会「こもレクチュール」第4回
10月19日(土)
16時~18時
・英仏カフェ
10月5日(土)/10月19日(土)
14時~15時
・こもれびよりVol.9
10月26日(土)
14時~16時
場所はいずれも、語学塾こもれびです。
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