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手紙

  • こもれびスタッフ
  • 2018年7月13日
  • 読了時間: 3分

こんにちは!こもれびの塚本です。


外国語学習はどこまでも終わりがなく、長く勉強していても全然飽きが来ないなと思う今日

この頃です。

長いこと勉強しているフランス語はいまだに新たな発見だらけで楽しいのですが、

それに加えて、最近はスペイン語とアラビア語も勉強しています。

誰でも、思い立ったらいつからでも始められるのも外国語学習の魅力ですね。

新しい言葉の世界もやっぱり楽しくて、フランス語を勉強し始めた時のことを思い出して初

心に戻ったりしています。


外国語を勉強していて上達してくると、

現地に行ってその言葉を使いたい!

とか、

ネイティブの人と友達になって喋りたい!

なんて思うようになる方が多いと思います。


かく言う私もそうでした。

フランス語を始めたのは中学生の時ですが、

高校に上がったタイミングで、ちょうどフランスの高校との間で交換留学の制度が新たに作

られました。

フランスで暮らしてみたいという漠然とした憧れを持っていた私は、迷うことなくこの制度

を利用して留学したいと思いました。

しかし、家庭の事情で両親から許しがもらえず泣く泣く断念することに…。


このことでしばらく落ち込みましたが、留学を実現させた2人の同級生に置いていかれまい

と私はあることをし始めました。

それはフランス人との文通でした。

何でもスマホやパソコンで済むこの時代に文通している人なんて当時でも周りにはいません

でしたが、だからこそ手書きの文字でやり取りするというところに惹かれたんです。

相手は同年代のフランス人の女の子で、日本語を勉強している人でした。

手紙のやり取りが始まると便箋はいつも、日本語とフランス語の二言語併用。

同じ内容の訳を並べて書いたり、時には二つの言語で違う内容を書いてみたり。

一通の手紙を書き上げるのにかなり時間がかかりましたし、相手もそうだったのだと思いま

す。手紙は月に一回行き来すればいい方でした。

やり取りの頻度は少なくても、お互いにいい勉強になっていたように思います。何よりお互

いの言葉を学び合う友達ができたことがとても嬉しかったのでした。


そんな彼女が文通開始から一年経った頃に日本にやって来ました。

一日かけて東京を案内して(ずっと住んでいる東京の街を案内することがこんなに難しいこ

とだとは思いませんでした…)、次はフランスで会おうね〜と言って別れました。

彼女の来日前に、待ち合わせする時にすぐに連絡がつく方がいいだろうということでメール

アドレスを交換していたのですが、それ以来手紙でのやり取りは自然になくなってしまいま

した。


その後は、私が彼女の住むフランスに行ってリヨンという街を案内してもらったり(彼女の

方が断然ガイドが上手かった)、家に泊めてもらったりして、今も交友は続いています。


ですが、手書きの文字でやり取りしていたあの頃を思い出して、時々手紙を引っ張り出して

きて、また手紙を書きたい気持ちになったりするのです。


外国語学習の話に始まりましたが、それに限ったことではなく、

手書きの文字の温かみに触れる機会がもっとあってもいいなと思います。

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